お手紙を書くのが辛い話

オタク各位、お手紙を書くのは好きですか?

 

私は苦手です。
基本的には推しに存在を認識されたくないほうなので、私の言葉を相手に届ける必要がどこにあるんだろうって思っていまいます。何を言ったら良くて何を言ったらだめなのかが分からないし、推しがどんな言葉を求めているのかも分からない。

ただ残念ながら、宝塚の会活動というのはお手紙を書く機会が絶対的に多いです。入り出はお手紙が無いと参加できない(無くてもいいのかもしれないけど、逆に目立ちたがりだと思われる)し、誕生日が近くなると寄せ書きやメッセージカードを求められます。
土日遠征して観劇するとして、土曜の入り、土曜の出、日曜の入り、日曜の出、でマックス4枚のお手紙が必要になります。それが4週続くと合計で16枚。最初のうちはさすがに公演の感想も書きようがありますけど、土曜の出でお手紙を渡した数時間後に渡す日曜の入りのお手紙とは……?みんな何を書いているの?????
また、お稽古待ちまで行くとなると、公演が始まる前に(どんなストーリーでどんな役でどんな雰囲気なのかも一切分からない状態で)書くお手紙って本当に何なんでしょうか。平日に毎日お稽古待ちに来ているご近所のマダムは「もう書くこと無いからただの日記よ~」なんて言ってますが、私程度の金払いの悪いオタクの日記なんて贔屓に読ませるようなものじゃないです。
現在の贔屓の会に入って6年ほどが経過しているのですが、年々書くことに困っている気がします。
遠征したくせにお手紙が書きたくなくて出をサボって帰った回数はもう数え切れません。贔屓には会いたいのにね。

ツイッターやブログで贔屓への愛は語り倒していて、それらはオタクに向けたオタクの独り言です。尊い存在の贔屓に見せるものではありません。その中から無難な部分だけ切り取ってお手紙に書き写せばいいのですが、贔屓に見せていい範囲がどうしても分からないのです。

ところで私の贔屓、お手紙を貰うのがめちゃくちゃ好きなようで、事あるごとにそういうアピールをしてきます。入りでもらった手紙は出までに読んでいて、特に初日明けてすぐなんかは「こんな感想が多かったけどそれは違う」とか「みんなここの場面好きだよね~ここの感想しかないじゃん」とか、出でお手紙の感想を述べてくれたりします。
そういうことをされるとますますプレッシャーが大きくなってしまい、どうしても無難な内容(この場面の衣装がめちゃくちゃ似合ってるとか、今回の役最高に好きとか)に終始してしまうことになります。
(ただ出待ちにファンがたくさんいることを喜んだり、持ちきれない量の手紙を嬉しそうにする贔屓は世界一可愛い)

先日、宝塚ではない推しのイベントに参加しました。ちょうど推しにお伝えしたい話題が1つあったので、初めて推しにお手紙を書いたのですが、全然困ること無く便箋1枚を埋めることができました。用件があれば書けるのになあ、と贔屓の次の公演を思って遠い目になったのでした。